2ヶ月の頃の果汁の話『2ヶ月目になったらいろいろな味に慣れさせるために、またビタミン補給のために、果汁やお茶など、母乳やミルク以外の物をあげて、いろいろな味に慣れさせましょう』 これはもう、おそらくはママの頭の中では『常識』としてインプットされている知識ですね。 結果からいうと、果汁もお茶も足す必要はないんです 「え?」と思われるママがほとんどでしょう。 だって、たいていの育児書には、こうは書いてないし、町での母親学級などでもこんなこと聞いたことないですものね。 果汁をたすようになったいきさつは、こんなことからです。 昔の人工乳はきわめて牛乳に近いものでした。牛乳には鉄分、ビタミンともに、あまり含まれていません。 さらに、3~4ヶ月目の赤ちゃんは、ヘモグロビンが胎児型から成人型に変わる時で、鉄分が余計に必要になります。さらに鉄の吸収を良くするためには、ビタミンCが必要なのです。 ビタミンを含んでいない昔の人工乳を飲んでいた赤ちゃんには、ミルク以外からこの不足を補う必要があったわけです。 でも、今の人工乳にはたっぷりのビタミンが含まれていますし、もちろん母乳にも、鉄分も、ビタミンも含まれています。 ですから、現代の赤ちゃんには果汁を与える必要なんて一切ありません。 それに。。。。母乳やミルクしか飲んだことがない赤ちゃんが、 「美味しい」なんて思って果汁を飲むでしょうか? ちょっと味がきついですよね。。。。 また、こんなこともあります。 人間の小腸は2%の糖分を含んだ食べ物が、いちばん吸収がいいのだそうです。それ以上の糖分は吸収されることなく大腸に運ばれて、多くの細菌に分解されて、発酵してガスを発生したり、腸の蠕動運動を亢進させて、ガスが多くたまったり、下痢を起こしたりする原因になります。 果汁の糖分は、なんと11%もあるそうです!! 日本では、まだまだ果汁をあげることが一般的ですが、アメリカではもう 「やってはいけないこと」とされています。 母乳の子はもちろん、ミルクの子も、離乳食までは、なんにもいらないんです。よく言われる、3ヶ月目のころの離乳食準備期も、です。 そして、母乳はママの食べたもので、毎日味が変わります。 赤ちゃんにしてみれば、まさに日替わりメニュー食なんです。 だから、半年ころの離乳食の頃まで、なんにも足す必要なんてありません。 たっぷりのママのおっぱいだけで十分なんですね。 ジャンル別一覧
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